川崎汽船は12月22日、シンガポールの国際物流会社APL Logistics(APLL社)に対して、同社の複数の従業員が川崎汽船に関する虚偽の情報を流布した行為から被った損害につき賠償を求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。
APLL社の従業員は、川崎汽船の取引先に対して、川崎汽船が倒産する可能性があるため、船積みを止め他の輸送業者に切り替えることを強く勧めるメールを発信するなどし、虚偽の情報が世界各地に拡散した。
これにより川崎汽船の信用は著しく毀損され、川崎汽船は取引先からの船積み予約のキャンセルや見合わせ等によって多額の損害を被った。
川崎汽船は、信用の回復とAPLL社の企業としての責を問うべく、今回の訴訟提起に踏み切った。