全日本空輸(ANA)とサイバーダイン(CYBERDYNE)は3月17日、連携して空港業務で作業負荷低減に向けて、「HAL作業支援用 (腰タイプ)」(HAL)の有効性検証のトライアルを拡大すると発表した。
これまで、ANAグループでは2016年11月より、成田空港においてHALを使用し、手荷物を取扱う業務を中心に作業負荷低減について有効性の検証を実施し、作業負荷低減の効果を一部業務で確認することができた。
4月よりHALの台数を大幅に増やすことで検証体制を強化し、国内主要空港等において、対象業務を手荷物取扱業務にとどまらず、グランドハンドリング業務や航空機部品のロジスティック業務等へと拡大させ、空港業務のさまざまな場面における有効性の確認に向けて、共同検証を進めていく。
HALによって、重量物の運搬時にかかる腰部への負荷を低減することで、従来の重作業を楽に行うことができるため、腰痛を引き起こすリスクが下がるなど労働環境の改善や労働災害の低減に役立つことが期待されている。
ANAグループでは、今後とも空港業務における作業負荷の低減や作業性の向上を通じて、誰もが働きやすい魅力ある環境の整備に取り組んでいくとしている。
■検証概要
期間:2017年4月1日から2018年3月末日まで
検証業務:手荷物取扱業務、貨物取扱業務、航空機部品の運搬業務等
検証内容:重量物の運搬に伴う腰部への負荷低減や生産性向上を検証
使用台数:25台