豊田自動織機は3月23日、オランダの物流ソリューション事業をグローバルに展開するファンダランデ社を買収すると発表した。
ファンダランデ社は1949年に設立し、小売業と小包・郵便事業向けの物流システムに強みを持っており、空港の旅客手荷物処理システムにおいても世界有数の企業。
ソーター、コンベヤーなどの物流機器やソフトウェアをフルラインアップで自社開発・生産しているため、特に大規模プロジェクトの短期間での立ち上げに優れている。
グローバルで50か所の拠点を有し、約4500名のスタッフが各業界大手の顧客に物流ソリューションを提供することで大きく成長し、2016年の売上高は約1300億円。
豊田自動織機は、グローバルでの事業の拡大・強化が急務と考え、今年2月に発表した北米物流システムインテグレーターBastian Solutions LLCの買収に加え、今回のファンダランデ社買収を決めた。
買収により、グローバルでフォークリフト以外の物流機器・システムの提供を可能とし、物流ソリューション事業の拡大に向けた重要な第一歩として、グループのプレゼンスを高めることに大きく貢献するとしている。
■買収の概要
買収方法:欧州子会社による全株式取得
取得額:約1400億円
取得予定日:2017年5月以降
■Vanderlande社の概要
会社名:Vanderlande Industries Holding B.V.(ファンダランデ社)
本社所在地:オランダ王国北ブラバント州ウェフヘル
設立:1949年
事業内容:物流ソリューションプロバイダー
売上高:約1300億円(2016年12月期)
従業員数:約4500人(2016年12月時点)
主要株主:NPM Capital N.V.