グローバル・ロジスティック・プロパティーズは(以下:GLP)は4月12日、3月以降に竣工する開発物件の標準仕様として超大型シーリングファン「ビッグアスファン(Big Ass Fans)」の設置を決めた。
「ビッグアスファン」は、直径2.4~7.3mの航空機翼形状のアルミ製の巨大な羽根を高効率モーターと可変駆動制御システムで低速回転させ、天井の高い広域空間に大容量の空気循環を生み出す。
1台で約1485m2(1防火区画)をカバーでき、ラック等の障害物があっても区画の隅々までファンが生み出す渦巻き状の気流が行き渡り、庫内で働く人は体感温度として空調設備と同等の効果が見込める。
4月17日に竣工する「GLP川島」以降、竣工予定の開発物件より順次、標準設置する。
開発物件に入居するテナントの要望を確認し、各テナント企業の賃貸区画ごとに1台を標準仕様として設置する。不要な場合は設置しないことも選択できる。
ランニングコストはテナントの負担となり、従来の空調設備を設置した場合の電気代と比較すると約98%の削減となる。
追加についても従来の空調設備の約1/4の費用負担で各テナントが設置することが可能。
導入により、常温倉庫でより良い庫内労働環境を低環境負荷にて提供していくことが可能となる。
物流業界では労働力確保が喫緊の課題となっており、GLPでもハード面ではカフェテリアなどのアメニティの充実を図り、ソフト面では人材派遣会社、中古物流機器販売会社、燃料供給会社と提携し、GLP物件に入居するメリットを提供するなどさまざまな取り組みを進めている。
同社は定期的な顧客満足度調査や庫内で働く方々へのヒアリングなどを行っているが、常温倉庫での夏期の庫内温度対策に対する要望が最も多く、現在でも断熱二重折板屋根や外壁に断熱サンドイッチパネルを採用するなど非常に断熱性能の高い環境を提供しているものの、更なる庫内環境の快適性の向上が求められていた。
従来の空調設備は初期の設備投資とランニングコストが高額となりカスタマーの経済的負担と高環境負荷になることを勘案し、省エネ性に優れた超大型シーリングファン「ビッグアスファン」の導入を決めた。
GLPの帖佐義之社長は、「GLPでは、物流施設のデベロッパーとして物流オペレーションの効率化に注力すると同時に労働力確保のサポートについても重要な課題と受け止めています。IoTやAIおよびロボット活用などの最先端技術について研究する一方、日々テナント企業のみなさまが直面している課題について迅速なソリューションを提供すべく、今回の超大型シーリングファンの導入を決定しました。今後も安全で快適な施設作りに進めます」と述べている。
■超大型シーリングファン導入施設見学・入居希望の申し込み先
GLP
プロパティーマネジメント部
担当:上島
TEL:03-6858-2250
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