商船三井は7月10日、運航する5万DWT型のメタノール運搬船“TARANAKI SUN”“MANCHAC SUN”“CAJUN SUN”のシリーズ3隻が、日本船舶海洋工学会が主催する、「シップ・オブ・ザ・イヤー2016」の選考で、技術面で特別に優れた点を評価した「技術特別賞」を受賞したと発表した。
技術特別賞は、特に技術的に優れた船に授与されるもので、過去27回のシップ・オブ・ザ・イヤーの歴史でこれらの船が4隻目となる。
受賞した3隻のメタノール運搬船は、2013年12月10日に発表したメタノールを燃料とする主機関を搭載した世界初のメタノール運搬船で、商船三井を含めた4社で共同開発した新造船シリーズ。
メタノールは環境にやさしい燃料で、硫黄酸化物(SOX)や窒素酸化物(NOX)の排出量を著しく低減できる。加えて、最新の通信技術とIoT・AI技術を駆使するなど、最新鋭の“エコシップ”として技術的に優れていると高く評価された。