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ヤマトHD/中国国内のコールドチェーン拡大

2017年07月11日/3PL・物流企業

ヤマトホールディングスと京東集団は7月11日、双方が持つ経営資源を活かした広範囲での包括的アライアンスに向けた検討を行うための基本意向書を6月28日に締結したと発表した。

<調印式の様子左から、京東集団副総裁 京東物流-物流企画発展部責任者 傅 兵、京東物流CEO 王 振輝、ヤマトホールディングス専務執行役員兼雅瑪多管理(中国)董事長 総経理 皆木 健司、雅瑪多管理(中国)副総経理 田村 晋哉>
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両社が保有する経営資源を活かし、広範囲にわたる包括的アライアンスに向けた基本意向書を締結することで、今後中国国内におけるコールドチェーンの拡大とクロスボーダービジネスの拡大を実現したいとしている。

検討項目として、京東が中国国内で構築するコールドチェーンネットワークに対して、小口保冷サービスに関する国際規格PAS1018と、ヤマトグループが日本国内外で蓄積したノウハウに基づいたコンサルティングを実施し、各国~中国間で、保冷小口貨物を相互に送る。

また、京東が日本を中心とした海外製品を輸入する際や、中国製品をアセアン等各国に輸出する際に、ヤマトグループの海外ネットワークなどの経営資源を活用する。

さらに、両社が持つ経営資源やノウハウなどの相互利用による包括的な事業を展開する。

今後、9月末日を目途に契約書を締結するために、両社で合理的な努力を行い相互に協力を行う。

なお、京東は、中国最大の小売業者として、消費者のために最高のショッピング体験を提供することに尽力してきた。今後、より便利且つ迅速なサービスを提供するため、コールドチェーンのインフラ設備とサービス力を強化し、より品質の高いサービスを提供して行きたいと考えている。

高品質・高性能な小口保冷輸送ノウハウを持つパートナーと提携し、この実現を目指していく。

一方、ヤマトグループは、2010年に上海で宅急便事業を開始後、国内だけでなく小口保冷配送のノウハウや日本におけるブランド力を活かし、中国と日本、アセアン、欧米間のクロスボーダー事業の拡大を進めてきた。

2016年4月からはヤマトホールディングス傘下のヤマトグローバルロジスティクスジャパンとJD.comのクロスボーダープラットフォームJD Worldwideとフランクが連携し、中国EC市場に進出する日本企業に向けたワンストップの物流およびマーケティングサービスを提供してきた。

今後、日本と中国間の輸送事業をさらに拡大させるために、中国国内における宅配ネットワーク、日本商品の売り場の確保などを行うためのパートナーを検討していたもの。

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