ミツモアは7月2日、運輸・物流業界でアルコールチェックアプリと車両管理システムの導入数が急増しているとした調査結果を発表した。
2024年7月~25年6月にミツモアへ寄せられたアルコールチェックアプリと車両管理システムの依頼データをもとに、企業の最新動向を調査したもの。
運輸・物流業界では、アルコールチェックアプリと車両管理システムの導入が2025年3月以降になって急増していた。2025年4月に施行された黒ナンバー車への安全対策を定めた法令改正への対応など、法令遵守の意識の向上がデータにあらわれた形だ。
昨年から今年にかけて、アルコールチェックアプリの導入依頼数は全体で前年対比69%と減少傾向である一方で、運輸・物流業界においては前年比155%と突出した伸びを示している。
直近1年でアルコールチェックアプリの導入依頼が特に急増したのは25年3月以降で、6月には過去最高の依頼数を記録している。これは前年同月比2.8倍で、2023年12月のアルコールチェッカー義務化時の駆け込み需要時(23年11月)をも大きく上回る結果だ。
法令改正後も依頼数が伸びていることから、同時期に起きたドライバーによる酒気帯び運転の関連報道が法令遵守への意識向上に寄与している可能性もあるとしている。
調査結果を受けミツモアは、「今回の調査で注目すべきは、物流業界のDX導入の目的が業務効率化から法令順守へと移行していること」としているほか、「政府による安全対策や法令遵守を目的とした法改正が今後も継続的に整備されると予想されることからも、アルコールチェックアプリや車両管理システムを中心とした安全管理への投資もさらに広がる」、と今後の予測についても言及した。
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