日本海事協会は8月21日、フィリピンで建設計画中の船舶リサイクル施設「Tsuneishi Ship Recycling (Negros)(以下:TSRNI)」より「船舶リサイクル施設計画(SRFP)」の提出を受け、2009年の船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約(シップリサイクル条約)への適合鑑定に関わる文書審査を完了したと発表した。
シップリサイクル条約に基づく適合鑑定は東南アジアでは初で、施設の計画段階から適合鑑定審査を行う最初の事例となる。
日本海事協会はTSRNIにより提出されたSRFPが、シップリサイクル条約の要求事項を満たしていることを確認した。
TSRNIにおいて船舶リサイクルが開始された段階で現地調査を行い、SRFPに従った船舶リサイクルが実施されていることを施設面と運営面から審査する予定。
なお、TSRNIは常石グループがフィリピンのネグロス島に建設を計画している船舶リサイクル施設。
安全かつ環境上適正な船舶リサイクルを確実に実施するため、同社はシップリサイクル条約への適合鑑定を日本海事協会に申請し、施設の建設に先立ってSRFPの作成に取り組んできた。