横浜ゴムは1月24日、世界最大となる直径6mの超大型防舷材を2017年12月に開発したと発表した。
洋上でLNG(液化天然ガス)の液化・貯蔵・出荷を行うLNG-FPSO(Floating Production, Storage and Off-loading system:浮体式生産貯蔵積出設備)からLNGタンカーへの荷役の際に使用される。
LNG-FPSOは、近年のLNG需要の高まりを受けて増加が見込まれている。LNG-FPSOでは約-160℃のLNGをLNGタンカーへ安全かつ効率的に荷役しなければならない。
開発した超大型防舷材は、従来の防舷材に比べLNG荷役中にLNG-FPSO とLNGタンカーの距離を広く保つことができるため、より安全な荷役を実現できる。
大型海洋構造物など海洋工事分野での活用も期待される。
空気式防舷材は、船舶の接岸または接舷時での船体と岸壁の損傷防止を目的として、船と船、船と岸壁の間に浮かせて使用する空気を内包したゴム製の緩衝材。
横浜ゴムは、空気式防舷材やマリンホースなどの海洋商品市場において世界トップクラスのメーカーの1社。1958年に世界で初めて生産販売を開始した空気式防舷材は、洋上で原油やLPGなどを移送する2船体間荷役において欠かせない製品となっている。