日本通運の現地法人、日通国際物流(中国)は2月から新たに、重慶とアジア各地を鉄道輸送と海上輸送で結ぶ複合一貫輸送サービスの販売を開始した。
重慶SEA&RAILサービスは、重慶からベトナム国境に近い欽州までの鉄道輸送と、欽州港から日本やシンガポール・ハイフォン・レムチャバンといった東南アジアの主要港までの海上輸送を組み合わせたもの。
重慶から東京までのリードタイムは約16日。長江経由の海上輸送に比べ、リードタイムを半分に短縮する。また、同ルートを使い、アジア各地から重慶向けに輸送することも可能。
重慶と欽州の間では、2017年5月からコンテナの鉄道輸送が開始されていたが、2017年12月より鉄道の便数が従来の週1便から週2便に増便され、欽州港からコンテナ船が提供できる仕向地も増えたため利便性が向上した。
2017年12月以降、長江の内航船スケジュールは遅れが目立つうえに、春節から開始している三峡ダムの修繕工事による遅延も発生しているため、長江の内航船以外の輸送サービスを開発した。