SGホールディングス(SGHD)は5月30日、三井住友銀行の「SMBC サステイナビリティ評価融資」と「SMBC事業継続評価融資」においてともに高い評価を取得し、同評価に基づく融資を受けたと発表した。
SGホールディングスはESG(環境・社会・企業統治)と、情報開示という側面から、事業継続における気候変動への取組、環境配慮型製品・サービスにおける取組、ローカル/グローバルコミュニティへの配慮においてサステイナビリティ(持続可能性)に向けた高水準の企業経営を実施しているとの評価を受けた。
特にESGの観点からは、環境対応車の採用とCO2 排出量の把握、物流効率化のビジネスを通じた環境負荷の低減、地域コミュニティの社会課題解決の3項目が高く評価された。
環境対応車の採用と CO2 排出量の把握では、1990年代から配送車両として天然ガストラックを導入し、近年ではハイブリッド車や電気自動車等の環境対応車も積極的に採用。
他社に先駆けてScope3におけるCO2排出量を把握し、情報を提供している。
物流効率化のビジネスを通じた環境負荷の低減では、スマート納品や館内物流などの物流効率化サービスを展開し、ビジネスを通じて社会の環境負荷低減を実施している。
また、SMBC事業継続 評価融資については、非常時の通信手段の整備、グループ全体でBCP訓練を実施、リスクマネジメント会議の毎月実施の3点が評価の対象となった。
非常時の通信手段の整備では、非常時の通信手段として独自のweb システムを導入しているほか、拠点間の通信を確保するために主要拠点 26か所に衛星携帯電話を設置している。
更に全拠点650か所には災害対策PHSを備え、複数の連絡手段を確保している。
SGHDは今後もESGの側面から、特にビジネスを通じたCSR 活動の推進と適切な情報開示体制の構築を進めていくという。
事業継続に向けたインフラの整備と訓練によるBCPの有効性の検証、BCMSの継続的な改善に取り組んでいくとしている。