UDトラックスは7月9日、冠水した恐れのある車両に対する取り扱いについての内容を発表した。
洪水などにより冠水した車両、あるいはその可能性が疑われる車両において応急処置や対応が必要な理由として、キースイッチをONにしたりエンジンを始動させると、配線のショートによる火災が発生したり、吸気系統に泥水等の異物が入っていることでエンジンを損傷させるなどして思わぬ怪我を負ったり、車両を損傷させる恐れがあるためとしている。
ブレーキ内部 / ステアリング リンク機構の錆付きにより正常に機能しない場合や、マフラー内部の詰まりによって排気ガス浄化装置の触媒に破損の恐れがあるためだ。
応急処置内容として、まずキースイッチをOFFにする。キースイッチをONにしたり、エンジンを始動することは絶対に行わないように。
次に、バッテリー端子のマイナス(-)側を取り外す。キースイッチがOFFの位置でも、バッテリーが接続されていると、水の浸入により常に電流が流れる状態になり電気系統の腐食が進むことでショートによる車両火災が発生する恐れがある。作業時には、プラス(+)側端子を布などで覆うなどして絶縁し、感電に注意する。
CNG/LPG車には、長時間の駐車の場合と同様、ガス容器(ガスボンベ)の元バルブを閉じる。