住友電気工業は7月10日、インド政府が進めている貨物専用鉄道(DFC)建設プロジェクト向けに全長約3400km(路線距離約1340km分)のトロリ線を受注し、納入を開始したと発表した。
住友電気工業の海外鉄道案件としては、過去最大規模の受注量。
JICAとインド政府は、デリー~ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想を進めており、その一環としてDFC西回廊(デリー~ムンバイ間)と東回廊(デリー~コルカタ間)の貨物鉄道建設を進めている。
DFC西回廊の建設は、インド鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社(Dedicated Freight Corridor Corporation of India Limited)が手掛けており、双日とインドのLarsen & Toubro Limitedのコンソーシアムがその電化工事を受注している。
住友電気工業は同コンソーシアムより、トロリ線の耐久性、耐熱性に優れている点や、国内外鉄道市場への納入実績等が評価され、同社の海外鉄道案件としては過去最大規模の全長約3400km(路線距離約1340km分)のトロリ線が採用された。
納入するトロリ線は、レワリ~ジャワハルラール・ネルー港間に使用される。