ZMPは9月10日、物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」を活用し倉庫や工場内で無人での搬送を実現する取り組みを推進しているが、その一環として、 凸版印刷と共同で、 CarriRoとRFIDを組み合わせた無人棚卸ソリューションの開発を進めていると発表した。
<CarriRoとRFIDを組み合わせた無人棚卸ソリューションイメージ>
路面に貼られたランドマークをCarriRoに搭載したカメラにより識別することで進行方向を定め、完全な自律走行を実現したCarriRoが、電波を外向きに照射するRFIDリーダを搭載したRFIDキットをけん引することで、CarriRoが無人走行をしながらRFIDを読み取るもの。
このソリューションの実現により、大きな労力を要する棚卸作業のさらなる効率化、省人化が期待できる。
なお、CarriRoはジョイスティックによる操作ができるドライブモードおよびビーコン(発信機)を自動追従するカルガモモードを有した台車型物流支援ロボットで、2016年8月より販売を開始している製品。
今回、人の操縦なしに、搭載したカメラでランドマークを認識し自動で走行する自律移動モードが追加された。
ZMPと凸版印刷は今後もこのソリューションの開発や実証実験を進め、2019年までに「CarriRo Connect(キャリロコネクト)」として、CarriRo×RFIDによるソリューションの製品化を目指す。