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村田機械/大型商品センター向け、高能力ケース搬送・仕分けシステム開発

2018年09月12日/IT・機器

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村田機械は9月11日、コンベヤによる搬送機能とソーターによる仕分け機能を併せ持つ高能力ケース搬送・仕分けシステム「SHUTTLINER(シャトライナー)」を発表した。

<SHUTTLINER>
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Eコマースをはじめ、大量の商品を迅速・大量かつ確実に仕分ける必要のために、ますます巨大化しつつある流通系の商品センターの課題に応える。

SHUTTLINERは、軌道上を走行するリニアモーター駆動の台車を多数台で運用することによってコンベヤの搬送機能を、正転・逆転可能なベルトコンベヤ付き台車を使用することによってソーターの仕分け機能を実現している。

リニアモーター駆動の台車は、スムーズで無駄のない加減速と、短い台車間隔での高速連続運転が可能で、最大50台が一括制御で最適割り付けされている。

移載ポイントで正転・逆転可能なベルトコンベヤを用いることによって、出庫・再入庫の双方向にケースを素早く移載できる。

台車ごとのきめ細かい制御と複数台車の最適制御による全体運用、1個単位の双方向への素早い移載によって、コンベヤでは実現不可能な商品補充ラインと再入庫ラインの兼用を可能にし、シンプルで省スペース、保全も容易な単層のレイアウトを実現した。

台車が1個単位で搬送する仕組みのため、従来のコンベヤやソーターのように連続搬送による商品の転倒や衝突、ケース詰まりなどのトラブルが無く、商品破損リスクが減少。

仕分けポイントとは直角で接続するため、商品進入のため傾斜ルートが必要なソーターと比べて省スペースで、さまざまな工程との接続もシンプルになり、レイアウトも容易になっている。

近年、EコマースなどのB2Cビジネスでは、品揃えを充実させるための大量の商品保管と、個人客向けの注文に対応するための商品ピッキングの小口頻回化を如何に両立させるかが課題になっている。

課題を解決するためには、複数の商品保管倉庫と複数のピッキングポイントをコンベヤで接続し、商品を充填した大量のケースを巡回させるのが一般的だが、従来の同一方向にケースを連続搬送するコンベヤでは、倉庫からピッキングポイントへの商品補充ラインと、ピッキング終了後のケースを自動倉庫へ搬送する再入庫ラインという2本の搬送ルートを上下二層に分離して設置する必要があった。

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