LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





郵船ロジ/エアーバッグと発泡スチロールを用いた輸送技術の特許取得

2018年12月13日/IT・機器

郵船ロジスティクスは12月13日、エアーバッグと発泡スチロール(EPS)を用いた輸送技術を新たに開発し、特許を取得した(特許第6421264号-積荷の固定装置および固定方法)と発表した。

<新輸送技術を用いたコンテナ内の様子>
20181213yusenlogi1 500x375 - 郵船ロジ/エアーバッグと発泡スチロールを用いた輸送技術の特許取得

<新輸送技術を用いたバンニングの様子>
20181213yusenlogi2 500x329 - 郵船ロジ/エアーバッグと発泡スチロールを用いた輸送技術の特許取得

<EPSを用いた従来サービスのバンニングの様子>
20181213yusenlogi3 500x374 - 郵船ロジ/エアーバッグと発泡スチロールを用いた輸送技術の特許取得

<新輸送技術を用いた斜め段積みの様子>
20181213yusenlogi4 - 郵船ロジ/エアーバッグと発泡スチロールを用いた輸送技術の特許取得

鉄鋼製品をはじめとする重量物の海上コンテナバンニングにおいて、より積載効率が高く、顧客の要望に柔軟に応えられ技術という。

新輸送技術の仕組みは、エアーバッグと従来サービスで用いているEPSを組み合わせた輸送技術を新たに開発・特許取得し、サービスを開始したもの。

EPSブロックの間に挟むエアーバッグの空気量を調整することであらゆる貨物サイズに柔軟に対応し、特殊な荷役機材なしで貨物をコンテナ内に固定することができる。また、使用するEPSブロックは、一般的な自動車用鋼板などの貨物形状に合わせた金型で作製することで汎用性が高いブロックとなり、顧客の要望に沿った場所でのバンニング作業が可能だ。

また、並列できない大きさの貨物を斜めに段積みすることで、コンテナ内に大きなスペースを残さずに積載することが可能。このような特殊なバンニング作業であっても、エアーバッグと貨物形状に合ったEPSブロックを使用することで、バンニング時に作業員による作業品質のバラつきがない。

さらに、従来サービスでは、高い安全性を持って輸送するためにEPSの接地圧が強く、貨物の取り出しが困難だった。新輸送技術では、EPSブロックの間にあるエアーバッグを取り除くことで、簡単にEPSを取り外すことができる。

従来サービスでは、海上コンテナをEPSで埋めて、貨物を固定する。新輸送技術では、顧客の貨物とコンテナ側壁の波板形状にそれぞれ合わせた2種類の形状のEPS ブロックを用いる。貨物とコンテナ側壁の間に2種類のEPSブロックを入れ、その間にエアーバッグを挟み、膨らますことで接地圧を利用し、EPSがずれず、貨物を固定する仕組み。

新輸送技術は従来サービス同様にEPSを使用しており、環境に優しい輸送技術。EPSは世界中の多くの国、地域でリサイクル仕組みが確立されているプラスチック製品の1つ。今後も環境への配慮を意識するとともに、顧客のニーズに合わせたサプライチェーン・ロジスティクスサービスを提供していく。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース