商船三井は1月25日、運航する6400台積み自動車船“GRAND ORION”が、1月23日、商船三井の自動車船として初めてカンボジアのシハヌークビル港に寄港し、建設機械等約1万2000トンを荷揚げしたと発表した。
現在カンボジアへの自動車(新車および中古車)輸送の大半は、海上コンテナもしくは陸送が担っている。今後、カンボジア国内でのモータリゼーションの浸透により輸入台数の増加が見込まれ、将来的には自動車船による大ロットでの定期輸送の需要が期待される。
また、シハヌークビル港は同国における唯一の大水深港として、日本からの支援により港湾整備が進められており、昨年6月には大型船が着岸可能な多目的ターミナルが完成。商船三井の運航する大型自動車船の寄港も可能となった。
同社では、今回のシハヌークビル港への寄港を将来のカンボジアでの需要増を見据えた貴重な第一歩と捉えている。
なお、初入港を記念して、入港中の本船船側において、シハヌークビル港湾公社より本船船長に記念品が授与された。