ECサイト京東商城（JD.com）を運営する京東集団は3月7日、京東物流コンサルティングサービスを2019年より全面的に開始したと発表した。
＜物流システムの構築＞
＜京東無人倉庫内部の様子＞
このサービスは、京東物流が培った10年間の実績やノウハウを活かし、中国と海外事業者に物流ソリューションをサービスとして提供するもの。物流ネットワークの構築、デジタル産業区域のプランニング、物流システムの設計・改善、ソフトウェアの開発など、各分野でのコンサルティングやプロジェクトを実施する。
既存の物流センターには、運営業務の全委託からワンストップサービス、知能化されたサプライチェーンの導入が可能。物流園区や自動車のアフターマーケット市場、日用品、ネット通販、製造業など幅広い業界をサポートする。
また、事業者は「無人倉庫」「アジアNo.1」「無人仕分けセンター」「コールドチェーンシステム」などの京東物流が近年構築してきたスマート化した物流設備と技術が導入でき、京東物流のサポートの下、自社の「無人倉庫」「ロボット倉庫」などの設計ができるようになる。
京東物流は京東物流コンサルティングサービスの開始により、多くの企業・業界に高水準、高効率なソリューションを提供し、物流産業の発展に貢献。また、 多くの企業と共にグローバルなスマート物流の技術発展を目指すとしている。
なお、京東物流はこの3年間で世界の約110拠点に海外倉庫を設置するなど、中国国内のみならず世界の物流効率向上に貢献している。現在東京、香港、ロサンゼルス、アムステルダムなどの重要拠点に海外倉庫を保有している。
2014年には、京東が進める大規模スマート物流建設の起点となる、高度なオートフォーメーションとシステム性を初めて備えた超大型スマート物流センター「アジアNo.1」を上海に建設した。現在「アジアNo.1」は国内に15か所あり、今後は主要都市も含め40か所以上増える見込みだという。
2017年10月には、世界で初めてB2C分野における「無人倉庫」を導入。無人倉庫は、入庫や検品から梱包、仕分け、出庫まで、全工程のスマート化を実現し、中国の技術革新が世界的にリードしたことに大きく貢献したとしている。
