トーハンは4月22日、出版社とトーハンとの間で共有している在庫情報を活用し、取引書店に提供する「出版社連携在庫サービス」を導入すると発表した。
開始時期は5月15日。連携対象は出版社が33社、在庫は11万5000点。
サービス開始後は、トーハンが書店に提供するシステムであるTONETS Vの発注画面上にて、桶川SCMセンター在庫の有無だけでなく出版社の倉庫から出庫対応可能な冊数も確認できるようになる。
在庫情報の可視化が進むことで、書店では仕入計画が立てやすくなり、より積極的に読者へ働きかけることが可能となる。連携出版社においても稼動商品のアピールにつながり、マーケットへのアプローチを強化することができる。
マーケット環境が急激に変化し、業界全体を視野に入れた流通の効率化が急がれる中、トーハンとしてはこの「出版社連携在庫サービス」を問題解決に向けた取り組みの一歩と位置づけ、今後も様々な観点から流通改革を推進していくとしている。
なお、トーハンは、「本業の復活」を掲げた中期経営計画『REBORN』の一環としてマーケットイン型の流通モデル構築を目指している。今回の取り組みはその一環となるもの。