ナスタは6月13日、福岡市の戸建住宅1000世帯を対象に実施した宅配ボックスを用いた宅配ストレスに関するアンケート調査の追加結果を公表した。
内容は、福岡市内の郵便局に在籍する400人の配達員へアンケート調査を行ったもの。
<再配達が何回以上続くと辛いか>
「再配達が何回以上続くと辛いか」の問いには、過半数の配達員が「2回以上」と回答。平均でも同様の結果となった。
<荷物の配送で感じるストレスの度合い>
また、宅配ボックスの設置前後での配送ストレスを比較した結果、配送ストレス6項目全てで設置後にストレスが減少。特に、「荷物をお渡しする際、お客様に警戒された」「時間指定の枠から数分(1~5分程度)遅れた際、お客様から申告を受けた」の2項目で、ストレスと感じていた要素が軽減された。
<消費者に宅配ボックスを利用して欲しいか>
「今後も宅配ボックスを利用してほしいか」の問いには、配達員の88.8%が「利用してほしい」と回答し、宅配ボックスが荷物を受け取る側だけでなく、届ける側にとってもストレスを軽減するソリューションの一つであるという結果になった。
<宅配ボックスに入れられたらいいなと思うものは>
「宅配ボックスに入れられたらいいなと思うものは」の問いには、ゴルフバックや家具など比較的大きなサイズの商品を望む配達員が約半数と最も多かった。食品や書留を入れられる宅配ボックスを希望する配達員は4割前後と次いで多かった。
これらのアンケート調査は、ナスタが2018年に福岡市主催の「実証実験フルサポート事業」に参画し、同市の戸建住宅1000世帯に宅配ボックス「スマポ」を無償提供して行った実証実験として行われたもの。2019年2月には受け取りの変化が宅配ストレスに与える影響とその効果を検証し、消費者側の「荷物の受け取りストレス」に関する調査結果として発表している。