SGモータースは12月11日、風水害を想定した事業継続訓練をボディ製造工場の富士工場で実施した。
<訓練の様子>
訓練では、大型台風直撃による風水害を想定。富士工場のほか、同じくボディ製造工場の岡山工場から選抜された現場従業員計12名が参加し、台風が上陸した場合に備え、被害を最小限に抑えるために72時間前からどのような事前準備ができるのか、また、ボディ製造工場特有の被害を想定し、従業員の家族を含めた安否確認や安全確保と並行して被災後24時間以内に事業を再開させるためにはどのような課題があるのかを議論した。
参加者からは「BCPとは何か分かっていなかったが、説明を聞いて大切さを感じた」や「最初は何をするべきかわからなかったが、議論をしていくうちに色々な事前準備をしておくことが重要だと実感した」といった声が挙がった。
SGモータースの富士工場と岡山工場では、一日平均9台の佐川急便向け車両を製造している。そのため、有事の際の車両製造体制の早期復旧は、デリバリー事業の継続に直結する。
同社は2015年から、主に自動車整備工場で大規模地震を想定した訓練を行っているが、今回は初めてボディ製造工場の富士工場を訓練場所に選定。また、近年増加している大型台風や豪雨による洪水などの災害を訓練のテーマに選んだ。