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DIC/「ホワイト物流」推進運動に参画

2019年12月20日/SCM・経営

DICは12月20日、国土交通省・経済産業省・農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、自主行動宣言を「ホワイト物流」推進運動事務局に提出したと発表した。

化学製品の物流業務については、危険物、毒劇物の取り扱いなど特に専門知識や技能が求められることから、トラック運転者の人材不足はより深刻になっている。DICはこれまでも、物流事業者と連携し物流効率化やモーダルシフトに努めてきたことから、この運動に賛同したもの。

DICの自主行動宣言の主な内容として、「物流の改善提案と協力」では、取引先や物流事業者から、荷待ち時間や運転者の手作業での荷卸しの削減、附帯作業の合理化等について要請があった場合は、真摯に協議に応じるとともに、自らも積極的に提案する。

「パレット等の活用」では、パレット、カゴ台車、折りたたみコンテナ、通い箱等を活用し、荷役時間を削減する。

「高速道路の活用」では、物流事業者から、高速道路の利用と料金の負担について相談があった場合は、真摯に協議に応じる。

「船舶や鉄道へのモーダルシフト」では、長距離輸送について、トラックからフェリー、RORO船や鉄道の利用への転換を行う。この際に、運送内容や費用負担についても必要な見直しを行う。

「運送契約の書面化の推進」では、運送契約の書面化を推進する。

「契約の相手方を選定する際の法令遵守状況の考慮」では、契約する物流事業者を選定する際には、関係法令の遵守状況を考慮する。

「異常気象時等の運行の中止・中断等」では、台風、豪雨、豪雪等の異常気象が発生した際やその発生が見込まれる際には、無理な運送依頼を行いません。また、運転者の安全を確保するため、運航の中止・中断等が必要と物流事業者が判断した場合は、その判断を尊重する。

なお、「ホワイト物流」推進運動とは、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的とし、トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化や、女性や60代以上の運転者等も働きやすい労働環境の実現に取り組む運動。

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