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日本郵船、豊田通商/エジプトの自動車専用ターミナル運営に参画

2020年01月28日/国際

日本郵船、豊田通商、Bolloré Africa Logistics(ボロレ社)の3社は2月28日、エジプトの東ポートサイード港で自動車専用ターミナルの運営を行う委託契約を、昨年12月19日にスエズ運河経済特区庁(General Authority for the Suez Canal Economic Zone)と締結したと発表した。

<位置図>

20200128nyk1 - 日本郵船、豊田通商/エジプトの自動車専用ターミナル運営に参画

<カイロで行われた調印式>

20200128nyk2 - 日本郵船、豊田通商/エジプトの自動車専用ターミナル運営に参画

エジプトでは人口増加と経済発展に伴い自動車市場の拡大が見込まれている。現在同国の完成車輸入の主要港であるアレクサンドリア港はその他の貨物も扱う多目的港のためスペース不足などの課題を抱えており、新たな受け入れ港の開発が望まれている。

3社は同国初となる完成車の専用ターミナルを建設し、大型自動車専用船2隻が同時に着岸可能な岸壁と十分な車両収容スペースを確保することで、今後の需要増大に対応する。

ボロレ社はアフリカで港湾運営事業を通じて蓄えた知見に加え、豊田通商が幅広い事業をエジプトで展開してきた実績と日本郵船が世界各地で培ってきた完成車輸送およびターミナル運営の経験と技術を合わせ、高品質なサービスを提供する。

豊田通商は、アジア、中東、アフリカを中心に港湾や空港などの交通インフラ事業に取り組んでいる。このターミナル運営事業を通じて、エジプトの自動車産業および同国経済の発展に貢献する。

日本郵船は中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”で策定した事業戦略に基づき、サプライチェーンの最適化やデジタルと環境分野における新たな価値創造に挑戦している。今後も豊富な経験とグローバルネットワークを活かし、高度な完成車物流の実現を目指す。

■ ターミナル概要
所在地:エジプト・アラブ共和国 東ポートサイード地区
岸壁:約600メートル
敷地面積:約21.2ヘクタール(蔵置可能台数:約1万台)
商業運転開始:2021年末(予定)

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