セイノーホールディングスは5月21日、新たな中期経営方針の説明動画の中で、他社との連携により物流業界の効率化等を目指す「OPP(オープン・パブリック・プラットフォーム)」について、2019年度に開始したSGホールディングスとの連携に関する進捗状況を説明した。
SGホールディングスとの連携は、2019年8月から開始。持続的で利便性の高い物流サービスの提供に向けて、「幹線輸送」「集配」「商品サービス」「システム」の4分野で分科会を設置している。
同社との連携について、西濃運輸の小寺康久社長は「現在、幹線便の相互利用や重量物専用輸送の共同化、地方での配送や館内配送の共同化、施設・拠点の相互利用など、14の案件でトライアルによる検証を進めている。今後は、システムの連携で取り組みの奥行きがさらに広がる」と、順調であることを強調した。
OPPについては、福山通運とも連携し、エコデリバリや幹線輸送の共同運行に加え、企業間防災協定まで広域にわたって取り組みを推進している。
小寺社長は、OPPについて福山通運との取り組みを「ベースとなるもの」とし、今後については「概念を共有できる企業との協業を加速させていく」と、拡大に意欲を示した。