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日本ロジ投資法人/浦安物流センター再開発、床面積3.8倍に

2020年09月14日/物流施設

日本ロジスティクスファンド投資法人は9月14日、資産運用会社の三井物産ロジスティクス・パートナーズを通して、千葉県浦安市に保有する「浦安物流センター」を再開発すると発表した。

<再開発後のイメージ図>
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<再開発前の鋼材倉庫(写真中央の2棟)>
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再開発では、既存の平屋建て鋼材倉庫(総賃貸可能面積9500m2)を解体し、跡地に地上4階建てのマルチテナント型物流施設(3万6000m2)を建設する。

これにより、総賃貸可能面積を3.8倍に拡大し土地の消化容積率を高めるとともに、汎用性の高い大型施設にリニューアルすることで賃料単価が上昇し、資産価値の最大化が図れる見込み。9月から既存倉庫の解体に着手し、2022年7月の新物流施設竣工を予定している。

建替え後の物流施設は、柱間隔11m以上、天井高5.6m以上、基準階床荷重1.5t/m2と汎用性の高い施設仕様を計画。スロープを通じて2階部分に直接アクセス可能なトラックバースを設置するほか、建物の両側に事務所スペースを配置することで多様なテナントニーズに応じた面積で分割賃貸できるようにする。

また、災害時に備えた液状化対策工事として、適切な地盤工事や杭工事を実施する予定だ。

<物件立地図(広域)>
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<周辺図>
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計画地は、東京都心から13kmの距離に位置し、東京港や羽田空港及び成田空港などの主要物流インフラも活用が容易なことから、地域配送と広域配送の双方で利用可能。工業団地内のため24時間操業が可能で、住宅地に近接することから労働力確保が容易であるなど、物流業務に適した立地条件を備えている。

浦安エリアは強い賃貸需要が期待できる一方、開発用地の入手が困難なため物流施設の開発物件が限定的で、築浅の大型物流施設の希少性が高いエリアとなっている。建替え後の物流施設では、幅広いテナントのニーズに応える施設仕様を備えることで、浦安エリアのほか隣接する需給が逼迫するエリアからの賃貸需要も見込んでいる。

なお、今回の再開発は、投資法人自らが再開発事業者となる「OBR(Own Book Redevelopment=投資法人自らが行う保有物件の再開発)」の手法で実施する。日本ロジスティクスファンド投資法人によるOBRは今回が5物件目。

■浦安物流センター(再開発後)の概要
所在地:千葉県浦安市港79
敷地面積:1万9136m2
構造・階数:鉄筋コンクリート・鉄骨造4階建て
延床面積:3万7350.33m2
総賃貸可能面積:3万6394.00m2
事業費:(新築工事)65億4900万円、(解体工事)4億5400万円
工期:(解体工事)2020年9月~2021年1月
(新築工事)2021年3月~2022年7月

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