商船三井は9月30日、10月1日付の組織改編を発表した。
経営計画「ローリングプラン 2020」 において、経営資源の重点投入分野としている海洋事業の強化を加速させるため、海洋技術部を新設する。
海洋技術部は、従来の海上輸送の枠にとらわれない海洋事業に特化した技術部門として営業部と一体となり、顧客に対し技術差別化を軸とする各種の提案をおこなっていく。また顧客の声に直接触れながらプロジェクトを推進する中で、顧客とストレスフリーな関係を構築すると共に有益な技術イノベーションを生み、提案していける組織を目指す、としている。
なお、海洋事業はテクノロジードリブン(技術主導型)な分野であり、事業推進の技術やビジネスモデルは日進月歩で目覚ましい進化を遂げている事が海洋技術部新設の背景にある。
商船三井の海洋事業が扱うビジネスも技術を鍵として石油(FPSO、サブシー支援船等)、LNG(FSRU、FSU等)から始まり発電船、再生可能エネルギー関係(洋上風力向け SEP 船、SOV等)へと幅広く且つ積極的に事業を展開している。
海洋技術部の設置によって人材とノウハウの蓄積・展開を更に強化して相対的競争力 No.1を目指す事が可能になり、世界経済の発展と地球環境の保全に寄与していくとしている。