佐川急便は11月30日、環境省が主催する「令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰」の普及・促進部門、緩和分野で受賞したと発表した。
「令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰」は、1998年から行われていた「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」の内容を引き継いだもので、温室効果ガスの排出低減や省エネ、再生可能エネルギー、植物によるCO2吸収源対策など、気候変動の緩和につながる取り組みの功績を評価・表彰する。
佐川急便では、配送業務で鉄道、バス、タクシーなどの旅客事業者と連携し、運送事業者、旅客事業者、地域が抱える諸課題を統合的に解決する貨客混載事業を発展、拡大させており、この点が評価され受賞につながった。
運送事業者は、将来的な労働力不足や輸送品質の維持、環境問題などの課題を抱えている。一方、旅客事業者も人口減少、少子高齢化による利用者の減少などが問題となっている。
こうした中、同社では、2017年9月にバスやタクシー、トラックが旅客と貨物を同時に運ぶ「貨客混載」の規制緩和を受け、北越急行との貨客混載事業を開始。これまで鉄道、バス、タクシーなどの旅客事業者と連携し、拠点間の輸送モデルや顧客へのラストワンマイル配送モデル、両モデルの融合などを拡大してきた。
今後は新たな輸送モードを構築し効率化を目指すとともに、環境負荷の低減や地域活性化に貢献する取り組みを積極的に進めていくとしている。