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日立ソリューションズ/倉庫入荷、ピッキング、出荷までを効率化

2020年12月01日/IT・機器

日立ソリューションズは12月1日、新常態(ニューノーマル)により、 物品の取扱量が増大する物流業での、倉庫への入荷から、ピッキング、 出荷までの業務を効率化できるソリューションを12月2日から販売開始すると発表した。

<入出荷検品を活用した例>
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このソリューションでは、モバイル・コンピュータビジョンの技術で複数のバーコードやQRコードを瞬時に高精度で読み取り、AR(拡張現実)技術で業務システムの情報とリアル空間を組み合わせることができる「Scandit Barcode Scanner SDK(ソフトウェア開発キット)」を活用した、物品の入出荷や検品作業の効率化を実現する。

「Scandit」は、 スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスと、そのカメラを活用し、モバイル・コンピュータビジョン技術で暗い場所や離れた場所でも複数のバーコードやQRコードを瞬時に読み取ることができる。また、汚れていたり、破れていたりしているコードも高い認識率で読み取ることができる。

「Scandit Barcode Scanner SDK(ソフトウェア開発キット)」は、世界中の小売や物流、製造、医療などのさまざまな分野で、1000社以上の先進企業で活用されている。

これにより、物流業の顧客は、入出荷時の検品において、複数の物品に貼り付けられたバーコードやQRコードを一括で読み取ることで、物品の個数確認を瞬時に行うことができ、さらに、業務システムが保持する出荷先などのデータをバーコード上にAR表示して、見える化することで、 作業者が視覚的に判断できるようになり、作業誤りの防止などの品質確保を実現できる。

なお、このソリューション提供の背景には昨今、新型コロナウイルス感染症拡大による社会情勢の変化を受けて、物流業では巣ごもり消費の需要増を受け、ECサイトからの発送を中心に物流量が増加していることがある。物流センターなどの現場では人手が必要な状況でありながら、密な場所を回避するために人員を増やせないなどの問題があり、作業の省力化が求められている。

日立ソリューションズは、これまで「Scandit」の高速・高精度な読み取りやARを活用し、配送業務の積荷や受取作業を効率化できるソリューションを提供してきた。倉庫の入出荷業務を効率化するソリューションも提供することで、トータルに物流業の作業現場の業務効率向上を支援するというもの。

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