鴻池運輸は5月21日、KONOIKEグループが保有するすべての貨物自動車・業務連絡車約2500台に対して、米国・Nauto(ナウト)社製「AI(人工知能)搭載通信型ドライブレコーダー」の導入を進めており、2023年3月までに対象車両への装着を完了する予定と発表した。
<Nauto社製「AI搭載通信型ドライブレコーダー」で検知できる主なリスク項目>
従来、KONOIKEグループの貨物自動車・業務連絡車に導入していたドライブレコーダーは、交通事故・トラブル発生後の状況確認が主な用途となっており、未然防止としての活用は不十分なものだった。
今回導入する「AI 搭載通信型ドライブレコーダー」は、AI がドライバーのわき見、3急運転(急ブレーキ、急加速、急ハンドル)などを検知すると、車内での警告音でドライバーに注意喚起を行う(わき見運転、車間距離不保持の場合のみ)だけでなく、管理者に対しても危険運転の動画や画像を、通信を介して即座に通知する機能を搭載している。
また、警告の頻度やタイミングなどから、ドライバーごとの安全運転スコアが算出されるため、より効果的で適切な日常の安全運転指導が可能となり、交通事故・トラブルの未然防止が期待できる。
加えて、このドライブレコーダーはクラウド対応のため、従来のドライブレコーダーのように記録されたSDメモリーカードなどを数日に1度抜き出し初期化する必要がなく、ドライバーの負荷軽減にもつながる。
KONOIKEグループは、高い「安全」と「品質」のサービスを提供する会社として、多くの顧客や社会の人々からの信頼を得ることで、今日まで140年以上の歴史を重ねてくることができた。
その根底には「信頼は品質が支え、品質は現場が支え、現場は安全が支える」という考え方があり、全社での意識統一を図っている。このドライブレコーダーの導入を機に現場の安全性を一層高めていくことで、顧客、社会の人々からさらなる信頼をいただけるよう、努めていくとしている。