福岡運輸は8月6日、福岡県と県トラック協会と連携し、11月から県内の全水素ステーションを活用したFCトラックの輸送実証を実施すると発表した。
輸送実証ではトヨタ自動車が市販化前の水素を燃料とするFCトラック1台を使用し、福岡運輸が実際の業務にFCトラックを活用し、チルド輸送を行い、利便性の高い輸送ルートや製品の品質管理の実用性、運転の快適性等について検証するとともにCO2削減量や燃費のデータを取得する。
実証で得た同社のデータはトヨタ自動車と共有し、FCトラックの市販化を後押しするほか、FCトラックの導入メリットやCO2削減量等のデータを運送業者に周知することで、市販化後の普及促進につなげる。
これらの取り組みによってFCトラックの物流業界への普及を促進し、CO2排出量削減の実現を目指すとともに、県が推進するFCモビリティの普及と水素ステーションの整備・活用につなげ、脱炭素社会の実現を目指す。
なお、7月28日には、福岡県庁で出発式があり、服部福岡県知事や福岡県トラック協会の真鍋会長が出席した。
■概要
実証期間:11月16日~12月19日
輸送製品:チルド製品
輸送地域:福岡県内