福岡運輸は10月2日、日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が主催する「第18回ベストプラクティス賞」において物流業界のイノベーションを評価され、優秀賞を受賞したと発表した。
受賞テーマは、DX推進プロジェクトのテーマのひとつである「帳票のデジタル化」の取り組みで、受領書保管業務のペーパーレス化により、受領書と配送データの一元管理を実現し、問い合わせ対応の即時化と業務効率の大幅な向上を達成したもの。
この取り組みは、物流業界の課題である「2024年問題」に対応したもので、電子化するだけにとどまらず、既存のシステムの配送データと自動的に照合する機能を組み込み、全ての配送情報を正確に一元管理し、その信頼性を高めている。
福岡運輸は、システムの導入により、年間約160万枚の受領書の照合業務を自動化し、サービスレベルの向上だけでなく、トータルで年間約6000時間の業務削減を見込んでいる。さらに、受領書を電子化したことで、紙の保管スペースが不要となり、保管コストが削減される。
今後、福岡運輸では、グループ会社への展開や物流情報プラットフォームとのシステム連携による問い合わせ業務のデジタル化に取り組み、顧客体験価値の向上とさらなる付加価値の創出を目指すとしている。