日本GLPは9月16日、千葉県流山市で地上4階建て延床面積15万5000m2のマルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK 流山 8」の竣工式を実施した。
「GLP ALFALINK 流山 8」は、大規模多機能型物流施設開発プロジェクト「GLP ALFALINK 流山」で4棟目の完成物件で、プロジェクトの中で最大規模の延床面積を有する施設。佐川急便、山九、GBtechnology、コミネ、ナガセテクノサービスなど15社(うち人材派遣会社が2社)、総延床面積の8割強で入居が決定している。
このうち、佐川急便は1階部分に営業所を開設。「GLP ALFALINK 流山」の入居企業に対し、物流ターミナル機能を提供する。山九は4階の1万8000m2を利用し、3PLを受託している電子部品メーカーの物流倉庫として運用する。
EC支援を中心とした運送業を手がけるGBtechnologyは、1万3000m2を利用して中小規模EC事業者向けのシェアリング型物流施設を開設する。その他の企業も、「GLP ALFALINK 流山 8」を物流拠点や会社の基幹センターとして利用する予定だ。
<レストラン、売店、カフェテリア等で構成された1階休憩所「ALCOテラス」>
<通常の休憩所に瞑想やストレッチのスペースを併設した4階休憩所「ALCOラウンジ」>
「ALFALINK」では、「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトとして、従来の物流施設における効率化・最適化を超えた、これまでにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目指しており、「Open Hub」(物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(ビジネスの進化をサポート)をキーワードとし、同コンセプトに基づいた様々な設備、サービスを提供している。
「Open Hub」では、物流施設の見せる化と地域共生を図り「地域に開かれた物流施設」を目指す取り組みとして、各種イベントが開催可能な交流広場「ALCO Park」を敷地内に併設したほか、ベーカリーカフェ「カフェ・ド・クリエ」やレストラン、カフェテリアを地域住民にも開放。さらに、「GLP ALFALINK 流山」全周をまわるランニングコース(全長5km)の整備も計画している。
「Integrated Chain」としては、「GLP ALFALINK 流山 8」内にターミナル機能や工場用途等で活用できるスペースを設けることで、テナント企業のサプライチェーン全体を一か所に統合し、横持輸送の解消など物流の効率化に寄与する。
「Shared Solution」の取り組みでは、グループ傘下のモノフルやプラスオートメーションによる人材・輸配送・自動倉庫化などのソリューションを提供するほか、SGフィルダーとバイトレの2社が入居し、人材派遣サービスを提供する。人材派遣サービスは既存施設の「GLP ALFALINK 流山1~3」でも提供しており、SGフィルダーとバイトレの入居で「GLP ALFALINK 流山」に拠点を置く人材派遣会社は計3社となった。そのほか、将来的には利用状況に応じて「GLP ALFALINK 流山2」に次いで2拠点目となる託児所の開設も検討している。
そのほか、「GLP ALFALINK 流山 8」ではBCP(事業継続計画)対策として、建物への免振装置の採用、非常用発電機の設置、井水の再利用、変電設備と防災センターの高所配置(それぞれ屋上と2階)などの施策を採用。
環境面では屋上太陽光発電による再生エネルギーの創出や、グリーン電力とカーボンオフセットなどの取り組みを実施し、「GLP ALFALINK 流山1~3」で取得しているLEED認証ゴールドの取得を予定している。
<乗用車228台分の屋上駐車場(地上駐車場と合計で482台分)>
■「GLP ALFALINK 流山8」概要
所在地:千葉県流山市平方
敷地面積:6万9598.54m2
延床面積:15万5093.14m2
構造:地上4階建て、免震・PC造(一部鉄骨造)
着工:2020年2月
竣工:2021年8月31日
認証取得:LEEDゴールド(予定)
「GLP ALFALINK 流山」(全体計画)
施設数:8棟
所在地:千葉県流山市南/平方/中野久木/小屋/北地区
アクセス:都心から25km、常磐自動車道「流山IC」近接、首都高速6号線三郷線・常磐自動車道「三郷IC」6km
敷地面積:42万m2
延床面積:92万m2