日本GLPは10月29日、神奈川県厚木市で延床面積約8万5000m2の物流施設「GLP東名厚木」を着工したと発表した。竣工は2026年7月末の予定だ。
「GLP東名厚木」は、近隣エリアでは希少な各階に繋がるシングルランプウェイを備えた地上4階建てのマルチテナント型の施設で、最大12のテナントが入居可能。
周辺地域の産業特性に鑑み、1階と2階を低床バース専用フロア、2.5t用フォークリフトの利用にも対応できる設計としている。また、1階の最大床荷重を2.0t/m2とすることで、重量物の取り扱いにも柔軟に対応できる希少性の高い高付加価値な施設を目指す。
トラック待機場を多数設置し、ダブル連結トラック専用の駐車スペースも用意するなど、物流業界が直面する「2024年問題」への対策も講じているほか、自家消費型太陽光パネルの設置やLED照明の導入といった環境面への配慮もなされている。
上記に加え、日本GLPの旗艦施設である「ALFALINK」で培ってきた地域貢献・地域共生活動のノウハウを活かして、入居企業のESG/CSR 推進サポートを目指すという。
立地としては東名高速道路「厚木IC」から車で約2分、新東名高速道路「厚木南IC」から車で約1分と、両高速道路へのアクセスがよく、さらに東名高速道路と首都圏中央連絡自動車道(圏央道)を利用することで、首都圏全域をカバーする広域配送拠点として優れた立地条件を備えている。
小田急小田原線「本厚木駅」とJR東海道本線「平塚駅」を結ぶ神奈川中央交通「戸田(新道)」バス停まで徒歩約2分の距離にあるため通勤の利便性が高く、雇用の確保にも有利な立地だ。
周辺地域には、飲料や食品、自動車部品関連等の工場、そして3PLを含む物流企業が集積しており、厚木市まちづくりマスタープランにおける南部産業拠点として今後も新たな産業誘致が想定されるため、先進的物流施設へのニーズがさらに高まるとみられる。
日本GLPは、入居企業の事業拡大をサポートし、環境に配慮した先進的な施設の開発・運営を通して、カーボン・ニュートラルな社会の実現を目指し、地域経済の持続可能な発展に貢献していくとしている。
■施設概要
施設名:GLP東名厚木
所在地:神奈川県厚木市酒井土地区画整理事業地内
敷地面積:約3万7000m2
延床面積:約8万5000m2
構造:地上4階建て、耐震S造
着工:2024年11月
竣工:2026年7月末(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)、ZEB Ready認証(予定)
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