岩手県は12月15日、国が復興道路として整備を進めてきた三陸沿岸道路が、12月18日15時の「普代~久慈」間の開通をもって全線開通すると発表した。
宮城県仙台市~青森県八戸市まで全長359kmの自動車専用道路が完成する。
これにより、所要時間が震災前との比較で3時間10分短縮されるとともに、国の復興支援道路として整備された釜石自動車道や宮古盛岡横断道路と一体となって、岩手県の縦軸、横軸を構成する新たな高規格道路ネットワークが構築される。
岩手県では、これまでの復興道路や復興支援道路の整備によって、企業立地の増加や県内港湾のコンテナ取扱貨物量が過去最大となるなど、大きな波及効果が現れている。
今回、三陸沿岸道路の全線開通では、こうした物流面での効果に加え、観光、救急医療、防災などのさまざまな面で、三陸沿岸地域全体の復興を力強く後押ししていくことが期待される。