日本貨物鉄道(JR貨物)は12月17日、2022年3月12日にダイヤ改正を実施すると発表した。
ダイヤ改正の主な内容は「関東~関西間にブロックトレインを設定」「東京貨物ターミナル駅~大阪貨物ターミナル駅間の輸送力を増強」「南福井駅の停車列車と輸送力を増強」「大型コンテナ輸送ネットワークの拡充」「積合せ貨物ブロックトレインの速達化」「機関車・コンテナ・荷役機械の新製」の6点。
「関東~関西間にブロックトレインを設定」では、現在、越谷貨物ターミナル駅~百済貨物ターミナル駅間と大阪貨物ターミナル駅~姫路貨物間で運転しているコンテナ列車を活用し、越谷貨物ターミナル駅~神戸貨物ターミナル駅・姫路貨物間に直行輸送ルートを新設する。
この輸送ルートは特定の利用運送事業者専用とし、越谷貨物ターミナル駅~百済貨物ターミナル駅間とあわせて、26両編成のうち20両程度を貸切の輸送力とする。これにより、越谷~大阪・神姫地区間のブロックトレインとして、飲料、食品、日用雑貨といった生活必需品などをターゲットとした新たな輸送サービスを提供する。
<東京貨物ターミナル駅~大阪貨物ターミナル駅間の輸送力増強>
「東京貨物ターミナル駅~大阪貨物ターミナル駅間の輸送力を増強」では、東京貨物ターミナル駅~神戸貨物ターミナル駅間で運転しているコンテナ列車を大阪貨物ターミナル駅発着へ変更。東京貨物ターミナル駅~大阪貨物ターミナル駅間の直行輸送力を現行の45個から70個とし、要望の強い東京貨物ターミナル駅~大阪貨物ターミナル駅間の輸送力を増強する。
「南福井駅の停車列車と輸送力を増強」では、10月11日に全国31番目のE&S(着発線荷役)駅として生まれ変わった「南福井駅」の停車列車と輸送力を増やす。
「南福井駅」では、10月のE&S方式一部使用開始に合わせて札幌貨物ターミナル駅・岡山貨物ターミナル駅への輸送力を新設している。2022年3月ダイヤ改正では、百済貨物ターミナル駅向けの輸送力10個を新設するほか、岡山貨物ターミナル駅向け輸送力を現行の5個から15個に増強することで輸送チャンネルを拡充し、北陸地区の貨物鉄道輸送拠点として利用促進を図る。
「大型コンテナ輸送ネットワークの拡充」では、要望の強い広島貨物ターミナル駅での大型コンテナ輸送について取扱いを拡大する。
「積合せ貨物ブロックトレインの速達化」では、速達性を重視する積合せ貨物ブロックトレインについて、一部列車のダイヤを改善し、
さらなるリードタイムの短縮を図る。
「機関車・コンテナ・荷役機械の新製」では、安全・安定輸送を推進し、輸送品質の向上を図るため、輸送機材の設備投資を実施。機関車23両、コンテナ4600個、荷役機械97台を新製する。