マンハッタン・アソシエイツは4月13日、小売業向けオムニチャネルソリューション「Manhattan Active OMNI」で、四半期ごとに機能を強化し、店舗を出荷拠点にするための付加機能を拡充したと発表した。
「Manhattan Active OMNI」は、日本国内において、OMO(オンラインとオフラインの融合)で、顧客の購買体験をを向上させるためのソリューション。
新機能で目玉となるのが、店舗に入荷した商品の破損・欠品の報告を入荷処理のプロセスと同時に行うことが可能な仕組み。これまでは例外処理を店員が入荷後に別工程で行っていたが、入荷数量を入力する際に、その場で見つかった破損・欠品の不足分を同時に入力することができる。
また、追加入荷の処理も即座に行えるなど、パッケージ内の全ての商品に対し例外処理を一連の操作の中で済ませることが可能。店員は、例外事象に応じた在庫情報の修正が不要となり、修正作業の遅れや、忘れてしまうなどのミスを防げる。そのため、あらゆる販売チャネルで全社の可用在庫をリアルタイムで正確に把握できる。
また、ダイナミック・ピッキングを活用した出庫の優先順位付け機能も大きな改良ポイントとなっている。
「ダイナミック・ピッキング」は、繁忙期の影響、優先する販売チャネルの選択、市場状況の変化などに対する企業の戦略、商品の在庫状況などをリアルタイムに加味しながら、どの出荷先にどの在庫を引き当てるのが最適かを動的に決定していくことを指す。
新機能では、ダイナミック・ピッキングによって、標準的な先入れ先出しに加え、全体の状況を見ながら売り上げや利益に最も貢献する優先順位を付けたピッキングを行うことができる。
このほか、顧客が自ら配送先の住所を変更できる機能、特定の配送先に配送制限を加える機能、モバイル端末のフレキシブル・ペアリング機能などを追加搭載した。
マンハッタンでは、実店舗に求める商品の在庫がない場合でも、EC向け在庫や他店舗の在庫を検索し、すぐに用意することができる「エンドレスアイル」と呼ばれるサービスで、顧客の買う気を失わせないようにするオムニチャネル・ソリューションを提供することを目指すとしている。