ヤマハ発動機は4月18日、グループ会社のeve autonomy（イヴオートノミー）が提供する自動搬送サービス「eve auto（イヴオート）」が、プライムポリマーの姉崎工場で試験導入されたと発表した。
＜プライムポリマー姉崎工場敷地内での自動搬送＞
「eve auto」は、屋内外の環境を含む閉鎖空間での搬送自動化ニーズへの対応を目的に新規開発されたEV車両による自動搬送サービス。これまで、ヤマハ発動機の複数工場で試験運用を進めており、同社工場以外での本格的な試験導入は今回が初の事例となった。「eve auto」の正式なサービス提供は、2022年秋頃からを予定している。
プライムポリマーは三井化学と出光興産による合弁会社。千葉・大阪・山口に生産拠点を構え、自動車材、包装材、産業材などの用途に使用されるポリプロピレンとポリエチレンの製造・販売を手がけている。今回、姉崎工場で「eve auto」を採用したことにより、敷地内で1日あたり昼夜30～40回行っていたポリプロピレンの樹脂サンプル搬送工程の自動化を可能にした。
ヤマハ発動機は、2022～2024年の新中期経営計画で新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを推進。新規事業のひとつである低速自動走行では、特定条件下での自動運転技術を確立し、モノ輸送の事業化を進め、物流の省人化を目指している。
