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大和ハウス/大阪・舞洲で低温物流対応の大型物流施設着工

2022年06月01日/物流施設

大和ハウス工業は6月1日、大阪市此花区で冷凍冷蔵設備を導入した延床面積11万6000m2のマルチテナント型物流施設「DPL大阪舞洲」を着工した。

<「DPL大阪舞洲」外観パース図>
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「DPL大阪舞洲」は地上8階建て(8階は駐車場や従業員休憩スペース)のマルチテナント型物流施設で、最大27社が入居できる仕様とする。

1~4階(最大テナント15社)には冷凍冷蔵設備(温度設定-25~+5℃)を設置し、冷凍食品の需要の高まりに伴うコールドチェーン(低温物流)に対応。一方、5~7階には常温保管する区画を設置することで、医薬品など冷凍冷蔵から常温までの温度管理が必要なテナントのニーズにも応える。

<広域図>
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<周辺図>
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建設地は阪神高速湾岸線「湾岸舞洲IC」から1.5kmに位置しており、近畿エリアの物流拠点としてのほか、名古屋方面への広域輸送拠点としても利用可能。

また、国際物流ターミナルが整備されている大阪湾に位置しており、関西国際空港と神戸空港までともに40分圏内であるため、陸・海・空の輸送モードに対応できる。

施設の北側には「舞洲東」バス停があり、JR大阪環状線「西九条駅」から大阪シティバスが運行しているため、テナント従業員の通勤にも便利な立地だ。

<「DPL大阪舞洲」鳥瞰パース図>
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近畿圏ではEC関連の物流量増加を背景にマルチテナント型物流施設への需要が堅調で、空室率が減少傾向にある。中でも舞洲が位置する南港や天保山などの湾岸地域は、大阪市内からのアクセスに優れ、輸出入貨物も取り扱えるため、物流施設の適地として開発が進んでいる。

また、コロナ禍等の影響による中食の浸透で冷凍・加工食品の利用が増加し、全国的にコールドチェーンの市場規模が拡大する中、近畿圏でも冷凍冷蔵仕様の物流施設が不足していることから、「DPL大阪舞洲」を開発し、これらの需要の取り込みを図る。

■「DPL大阪舞洲」概要
所在地:大阪市此花区北港緑地1-1-18
敷地面積:2万4731.17m2
延床面積:11万5989.48m2
賃貸面積:8万1712.84m2
構造・規模:鉄筋コンクリート造+鉄骨造 8階建て
建築主:大和ハウス工業
設計・施工:戸田建設
着工:2022年6月1日
竣工:2024年5月31日(予定)
稼働:2024年6月1日(予定)
総事業費:350億円

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