住友商事は9月30日、米国のユニコーン企業Dexterity社とAIロボティクスソフトウェアの日本向け総代理店契約を締結し、RaaS（Robotics as a Service）事業へ参入すると発表した。
＜Dexterity社の製品例＞
Dexterity社は、既存のハードウェアに組み合わせる独自のAI、コンピュータビジョン、制御技術を開発している。2017年の創業以来、大手物流企業向けを中心に実績を積み重ね、1万台超の台数を受注しており、2021年10月には約14億ドルの評価額を達成しユニコーン企業となった。
同社の技術は、従来のロボットに比べて高速動作や協調動作、複雑動作を可能とし、人的作業でしか実現できなかった工程の自動化を実現する。
住友商事は、米国のコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）を通じて、2020年にDexterity社へ出資しており、このたび日本向けの総代理店契約を締結した。今後、物流会社や小売会社が抱える課題をヒアリングし、国内で調達するハードウェアにDexterity社のソフトウェアを実装することで、2026年までに1500台の販売目標を掲げ活動するとともに、顧客の課題解決を実現していく。
また、11月から関東近郊にデモセンターを開設し、Dexterity社のソフトウェアによる効率化・高度化の動作製品例を常時展示する予定。住友商事の物流施設「SOSiLA」事業とも連携し、Dexterity社のロボットアームなどをSOSiLA入居企業に提供していく。
＜Dexterity社のソリューション＞
■Dexterity社の概要
本社：Redwood City, California, United States
代表：CEO Samir Menon（スタンフォード大学で研究したロボット制御技術を生かして創業）
設立：2017年
事業内容：AIロボティクスソフトウェアの開発および実装製品の販売
https://www.dexterity.ai/
