セイノーホールディングス(HD)は10月1日より、住友商事、大新東、REAなどと連携した「Mile One Project(マイルワンプロジェクト)」の実証実験を開始した。
同プロジェクトは、持続可能な地域交通・物流モデルを実装することを目的としたもので、今回の実験は下関市から委託を受けて開始したもの。同日には、下関市豊田町にて関係者や地域住民が参加する出発式および、新たな生活バスのお披露目が行われた。
生活バスは、貨客混載で利用するものとなっており、利用者の予約に合わせた経路やスケジュールで運行するオンデマンドバス形式。電話やアプリから予約可能で、車両の空きスペースや空き時間で、スーパーの総菜などを自宅まで届けるサービスも行う。
稼働初日から多数の地域住民に利用され、買い物支援サービスも早速活用されたという。
実証実験では、少ない車両・ドライバーで効率的に運行する仕組みを構築し、「住民の足」と「買い物支援物流」を一体的に提供することで、持続可能な新しい地域交通モデルの実現を目指す。
期間は6か月間で、下関市立大学と連携し、システム上のデータ分析と定量面、定性面の住民アンケートと個別ヒアリングを通じて、サービスの効果を測定していく。最終的に「住民生活に必要不可欠なサービスとして定着できるかどうか」を判断していくという。
■運行概要
運行期間:2025年10月1日~(実証実験:6か月間)
運行エリア:山口県下関市豊田町全域(人口約4500人)
運行時間:8:15~16:15(月~土)
運賃:大人100円、子ども50円
車両:ハイエース2台、セレナ1台
配送回数:1日2回(最大24個/日)
国交省/SAF普及へ「空の日フェスティバルin羽田空港」に出展