三井E&Sマシナリーは2月14日、常石造船より、ばら積み貨物船向けとしては初めて、メタノール焚き低速二元燃料ディーゼル機関「6G50ME-C9.6-LGIM-EGRBP」を受注したと発表した。
<6G50ME-C9.6-LGIM-EGRBP機関と燃料噴射装置(シリンダカバー外観)(イメージ)>
この機関は、常石造船の6万5700載貨重量トンのばら積み貨物船に搭載される。
メタノールは、常温で液体状態を保持できるなど、船舶での取り扱いのし易さが評価され、また、燃料製造から利用に亘って排出する二酸化炭素(CO2)を大幅に削減できるグリーンメタノールが、船舶燃料として将来普及することが期待されることから、近年コンテナ船を中心に採用が急速に進んでいる。
同社は、2015年に世界初号機のメタノール焚き機関(7S50ME-B9.3-LGI)をメタノール運搬船の主機関として出荷しており、この経験を活かして、今後も安全で環境にやさしく経済性にも優れた推進機関を顧客に提供していく。
また、現在進めているアンモニア焚き機関への取り組みにも注力し、顧客の様々なニーズに応じ、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。