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日本郵船/国内初、洋上風力発電設備向けCTVを運航

2023年02月16日/IT・機器

日本郵船は2月15日、世界的な風力タービンメーカーであるSiemens Gamesa(シーメンスガメサ社)と、石狩湾新港における洋上風力発電設備向け作業員輸送船(CTV)1隻に関する定期傭船契約を締結したと発表した。今回、同社グループとしては国内初のCTV運航となる。

<CTVのイメージ>
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洋上風力発電設備向け作業員輸送船(Crew Transfer Vessel:CTV)は、洋上風力発電設備の建設や、発電開始以後のメンテナンス用に作業員を輸送するための船で、長さ20~40m程度のアルミ製双胴船。高速航行時に安定性が高く、洋上施設への乗降を安全に行える機器を搭載している。

同船は同社が保有、北海道に拠点を置く同社グループの北洋海運が船舶管理を行い、2023年12月に商用運転開始が予定されている石狩湾新港の洋上風力発電施設への作業員輸送に従事する。

石狩湾新港洋上風力発電事業は、グリーンパワーインベストメントが設立した特別目的子会社(SPC)である合同会社グリーンパワー石狩により開発が進められており、約500haの海域にシーメンスガメサ社製の洋上風車14基を建設・運転・保守することが計画されている。同船は、洋上風力発電設備の運転開始後の保守作業のため、洋上の作業現場設備と陸上拠点の間を移動する作業員を運ぶ役割を果たす。

発表によると、CTVは、日本において洋上風力発電設備の建設開始が本格化する2026年頃から約20年で100隻を超えるマーケット規模になることが予想されている。同社は今後、拡大が見込まれる洋上風力発電事業への一層の展開を目指すとしている。

■概要
全長:27.10m
型幅:9.00m
乗客定員数:12名
建造造船所:PT Kim Seah Shipyard Indonesia (Penguin Shipyard International子会社)

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