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プロドローン/空飛ぶ軽トラで重量物輸送、愛知県で実証実験

2023年02月16日/IT・機器

プロドローンは2月16日、最大積載重量50kgの高ペイロードドローンを活用して孤立集落へ救援物資を輸送する実証実験を、愛知県新城市で同14日に実施したと発表した。

<実証実験の様子>
20230216prodrone4 520x293 - プロドローン/空飛ぶ軽トラで重量物輸送、愛知県で実証実験

実証実験は、愛知県、名古屋鉄道、生活協同組合コープあいち、ミヤチ、新城市、豊川市、東三河ドローン・リバー構想推進協議会と共同で実施したもの。東三河地域等の山間部で課題となっている、大規模災害による孤立集落の発生時に、高ペイロードドローンが救援物資の提供を行う運用モデルを検証した。

実証実験では、優れた携行性と高ペイロードを両立するドローンを活用し、これまで実現が難しかった小型資機材(水・食料等)の大量輸送や、蓄電池等の重量物輸送について検証。同時に、新城市と災害支援に関する協定を締結している生活協同組合コープあいち、東三河ドローン・リバー構想推進協議会の会員と、大規模災害時の連携を確認した。

<1回目に輸送したバルーンライト(15kg)>
20230216prodrone 520x293 - プロドローン/空飛ぶ軽トラで重量物輸送、愛知県で実証実験

<2回目に輸送した大容量蓄電池(23kg)>
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<3回目に輸送した水・食料などの救援物資(43kg)>
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プロドローンは、平時に医薬品や経口補水液を輸送し、災害時は救援物資を50kg搭載して50km飛行できる「空飛ぶ軽トラ」の開発を進めており、今回はその前段階といえる50kg搭載10km飛行可能な新製品「PD-Bear10」のプロトタイプを活用して、重量物運搬の検証飛行を3回に分けて実施。1回目は、大規模災害発生時に初動から必要となるバルーンライト(重量15kg)、2回目は大容量蓄電池(23kg)、3回目は水・食料などの救援物資(43kg)を輸送した。

<PD-Bear10プロトタイプ>
20230216prodrone3 520x293 - プロドローン/空飛ぶ軽トラで重量物輸送、愛知県で実証実験

実証で使用した機体は折り畳みが可能で、ワンボックスバン等に載せて搬送可能。また、ゲイン調整、各アームの長さの変更、プロペラの見直しによって、荷物の搭載有無で大きく負荷が変化することから無搭載時にはモーター回転数が低くなり、飛行が不安定になるという、重量物運搬飛行の課題をクリアすることに成功した。

■事業実施体制
愛知県:事業委託元(無人飛行ロボット活用促進事業)
名古屋鉄道:事業総括、関係者調整等
プロドローン:機体開発・運航
生活協同組合コープあいち:救援物資(生活資材)提供
ミヤチ:救援物資(蓄電池)提供
新城市、豊川市:実証実験協力
東三河ドローン・リバー構想推進協議会:実証実験協力

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