LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





コクヨロジ/倉庫間輸送を9割パレット化、荷役時間3分の1に

2023年02月22日/3PL・物流企業

コクヨロジテムは2月22日、全国の倉庫間輸送ルートの9割でパレット化を実現したと発表した。

<左:従来のバラ積み(手積み)による積載状態、右:パレット化した積載状態>
20230222kokuyo 520x200 - コクヨロジ/倉庫間輸送を9割パレット化、荷役時間3分の1に

これにより、荷扱作業時間が3分の1に短縮されたほか、重量物を扱う作業が減ったことで身体的負担や事故リスクも低減することに成功した。

同社では、収納庫類、イス、デスク・テーブル類などコクヨのオフィス什器全般を扱っているが、これらの商材は輸送してから組み立てているため、輸送時の商材は荷姿やサイズ、重量が幅広く、トラックへの積込みや荷降ろし作業に大きな負担がかかっていた。

そこで、同社は2019年7月にホワイト物流推進運動の自主行動提言を提出したことを機に、パレット化に向けた取り組みを本格化。パレット化にあたっては、パレットに積み付け後ストレッチフィルムで荷物を固定する際に、荷物の多様性・複雑性から荷物の安定性や積載効率の面で問題があったが、同社では自社基準をクリアした「パレタイズ認定者」を定め、ノウハウの蓄積とスキルの向上を図った。また、パレットに載らない荷物については自社仕様のボックスパレットを開発し、パレットへの積載を可能にした。

なお、パレット化に関しては、パレットの循環率やストレッチフィルム使用による環境負荷などに課題があるとして、解決に向けた取り組みを進めているという。

同社では、運び手の不足や荷物を運べなくなるリスクを物流業界ではなく荷主も含めた非常に複雑な課題と捉えており、選ばれる荷主になるためにパレット化のほかにも会社全体から各物流センターの各従業員単位でさまざまな取り組みを推進している。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース