商船三井と世界最大級の鉱業会社であるリオティントは3月28日、ドライバルク業界の海上輸送の安全と船員のウェルフェア向上を目指すプログラム「Designated Owners & Operators(DOO)」に署名したと発表した。
商船三井はDOOプログラムの創設メンバーとして、同プログラム構想の初期段階からリオティントと協議を重ねた後、5社の初期メンバーの1社として、2023年1月にDOOプログラムを開始している。
DOOプログラムは、ドライバルク輸送の既存のベストプラクティスを活用しながら、船上の死亡事故撲滅を目指し、運航時の安全と船舶管理の質の向上を目指すプログラム。その中で船員のウェルフェアの向上も目標の一つとされており、自己評価ツールによる改善点の発見、および第三者による確認も実施が予定されている。
商船三井グループは、グループの価値観・行動規範である「MOL CHARTS」の中に「安全=S:Safety」を含め、安全を最優先事項と捉えており、さらに事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定したサステナビリティ課題の1つに「Safety & Value」を掲げ、安全品質に関する目標・KPI・アクションプランを設定している。
目標の中には、重大海難事故・油濁による海洋汚染・労災死亡事故・重大貨物事故のゼロを目指す「4ゼロ」の達成を含め、世界最高水準の安全品質追求に取り組んでおり、このような活動を通じ、商船三井グループは世界最高水準の安全運航の実現を目指している。
商船三井とリオティントは、今後も安全運航を通じた資源の安定輸送に取り組んでいくとしている。
MOL PLUS/ブルーエコノミーに特化のファンド通じ社会課題解決