西日本鉄道（西鉄）は9月21日、西鉄ストア、NEW NORMALと連携し、9月21日、28日の2回にわたり、西鉄天神大牟田線での貨客混載事業の実証実験を行うと発表した。
今回、西鉄「鉄道事業本部」、物流の労働規制等の課題に直面する「西鉄ストア」、販路の新規拡大を模索するNEW NORMAL運営の「徳永農園」の三者の思いが合致し、実証に至った。西鉄列車を活用した貨客混載は、昨年夏、今夏に続き3例目となる。
実証実験では、当日朝に収穫した野菜を大牟田駅に停車中の急行列車に積載し、西鉄福岡（天神）駅まで輸送する。到着後は同駅直結のスーパーマーケット「レガネット天神店」（ソラリアステージ地下2階）内特設ブースで店頭販売を行う。大牟田市内～福岡市内を列車で輸送することで、トラック等による輸送と比べて約半分の時間に短縮され、より新鮮な野菜を顧客に届けるほか、環境負荷低減や物流2024年問題への対応にも貢献できるものと考えている。
＜野菜販売所イメージ＞
実証実験を通じて効果検証を行いながら、将来的な事業化を目指す。西鉄グループでは、今後も沿線自治体や地域の生産者との連携を強化し、地域経済の活性化に寄与していくとしている。
■実証実験の概要
実施日：9月1日、9月28日
対象列車：大牟田10：28発 福岡（天神）行き急行列車（6両編成）
対象品目：じゃがいも、空心菜、にんにく（3品目計で約20kg）
販売場所：「レガネット天神店」内特設ブース（福岡市中央区天神二丁目）
販売価格：200～300円（税込）
スケジュール：9:50 徳永農園スタッフが大牟田駅に到着、ホームで同スタッフが列車へ野菜を積み込み→10:28 大牟田駅を発車→11:38 福岡(天神)駅に到着、徳永農園スタッフが荷下ろし→ 12:00～ 「レガネット天神店」に納品。陳列後、販売開始
