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PortX/物流支出管理プラットフォームの製品版提供を開始

2023年09月25日/IT・機器

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PortXは9月25日、見積・入札管理、請求処理、支出管理のプロセスを統合し、グローバルで物流支出の可視化、統制、改善を可能にするLSM(Logistics Spend Management : 物流支出管理)プラットフォーム「PortX」の製品版の提供を開始したと発表した。

また、リリース開始を記念して、10月5日に「利益に貢献する物流支出管理DX 実践セミナー」を開催する。

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<LSMプラットフォーム「PortX」>
20230925portx1 520x292 - PortX/物流支出管理プラットフォームの製品版提供を開始

「PortX」は、スポット見積・定期入札・運賃表(トラック・倉庫含む)管理から請求処理、支出管理までの一連の物流支出管理プロセスを1つのクラウドプラットフォーム上で管理・可視化することで、見積・請求にかかわる業務のデジタル化を推し進め、コスト削減や業務効率化を実現する日本で唯一のLSMプラットフォーム。「見積管理クラウド(PortX RFQ)」と「請求管理クラウド(PortX BILL)」の2つのクラウドアプリケーションで構成されている。

見積管理クラウドは、「見積・運賃表アプリ」「入札アプリ」「レート管理アプリ」の3つの機能を備えている。

「見積・運賃表アプリ」では、物流企業固有のフォーマットであるため、項目名やフォーマットが揃わずデータ管理を行うことが難しい海上・航空輸送、トラック、通関、倉庫などのスポット見積や運賃表について、AIを搭載したマスタ管理と読み取り技術で、異なる項目名を管理用の項目名へそれぞれ自動で変換し、99.9%の精度でデータ化して管理することができる。また交渉情報(交渉文章やタイミング)といった非構造化データまで履歴が残る形でデータ化される。

「入札アプリ」では、荷主企業のフォーマットである一方で、レーン数と入札項目数が膨大なため比較や交渉業務が煩雑になり、データに基づいた交渉と選定が難しい海上・航空・鉄道・自動車専用船輸送の定期入札について、データ分析に特化した入札フォーマットをクラウド上でノーコードで作成することで、比較と交渉業務の高度化を実現。また、前回の入札データをインポートする、またはPortXで入札業務を行なっていることでレーンごとに入札項目レベルで昨対比を確認することができる。

「レート管理アプリ」では、データの編集、更新、管理と閲覧権限の細かな設定が必要となり、複数のエクセルファイルを切り出し、統合する必要があり、ミスの温床や最新の情報がどこにあるのかわからないといった課題を引き起こすBAFをはじめとした変動運賃の管理や社内の各事業部への運賃の展開業務について、変動運賃の管理を効率化し、自動で履歴を残し、変動を確認することができる。また、レーンごとに権限を与えることが可能で、事業部や海外子会社への運賃の展開業務も効率化される。

一方、請求管理クラウドには、「請求処理アプリ」と「支出管理アプリ」の機能が備わっている。

「請求処理アプリ」では、物流企業ごとに異なるフォーマットの請求書(月間数千件〜数万件)を手作業でデータ化するため、膨大な業務工数がかかる一方で、ミスも多く1請求書ごとに確認を行い、請求処理を行うことが難しいという課題がある請求処理業務について、AIOCRとインポート技術により、電子データの個別請求書であれば99.9%、スキャンデータの個別請求書であれば96.0%、一括請求書であれば99.9%の精度で、請求費目の粒度までデータ化を行うことができる。物流コストの請求書に特化していることで非常に高い精度を誇り、請求処理業務の効率化とリアルタイムな請求データの管理を実現する。

「支出管理アプリ」では、物流部が会計情報の粒度でしか行えなかった支出管理について、AIを搭載したマスタ管理と読み取り機能により、読み取られたバラバラな請求項目名を管理用の項目名へそれぞれ自動で変換し、適切なデータ管理を行うことで、どの物流企業に何回輸送があり、それぞれの費目でいくら支払っているかといったドリルダウンが可能になる。また、入札段階と請求段階での海上・航空運賃の単価の乖離を物流企業ごとに確認することもできる。

さらに、包括的なアプリケーションの利用により、物流支出の最適化・削減を実現する複数のKPIsを常にモニタリングすることも可能(詳細は下記画像を参照)。

20230925portx 520x293 - PortX/物流支出管理プラットフォームの製品版提供を開始

PortXを導入し、これらの機能を活用することで、大手荷主企業は「海上輸送の入札単価を平均して6%削減」「航空輸送の入札単価を平均して8%削減」「物流支出の予算超過を12%セーブ」「業務の均質化と効率化で業務工数を39%削減」といった成果を獲得することができる。

今後、PortXでは、出荷情報の管理を行う「出荷管理クラウド(PortX WORKS)」を2023年度内に追加開発することで、見積・入札、出荷、請求をワンストップで管理し、見積・入札金額と出荷実績から請求金額の費用検収を実現することを可能にする。

PortX社は、グローバルで活躍する大手荷主の物流支出を、「意味ある投資」に変えるプラットフォームとして、PortXユーザー企業同士のコラボレーション(コミュニティ・インテリジェンス)の促進や生成AIの活用を積極的に行なっていくとしている。

■「PortX」会社概要
設立:2019年12月
所在地:東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー 23F
URL:https://www.portx.jp/
事業内容:LSMプラットフォーム「PortX」の開発、運営

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