F-ZEROは9月29日、高圧ガス工業、弘容通商とともに三重県内の運送業界向けに環境貢献を目的に、CO2削減を推進する取り組みを9月半ばから開始したと発表した。J-クレジットを活用し「カーボンオフセットによるCO2排出実質ゼロの物流網の構築」として展開する新事業で、三重県内では初めての試み。
＜ゼロエミッション物流へ取り組み＞
F-ZEROは、EVやFCVを使用しCO2排出ゼロの「ゼロエミッション物流」事業に特化した物流のスタートアップ企業。同取り組みの対象となるのは、高圧ガス工業およびそのグループ企業である弘容通商の物流。
同社によると、現在、脱炭素経営を目指す企業は、特にSCOPE3（供給チェーン等の企業が直接コントロールしにくい分野）において課題を抱えており、その対策として今回、カーボンオフセットを導入し、CO2排出量を実質ゼロにするというもの。なお、同事業は令和5年度三重県のインキュベーション促進補助金にも採択されており、地域経済への貢献も目指している。
同社は今後、荷主企業からCO2排出量の削減を求められている物流企業の支援や、CO2排出量の削減を進める荷主企業へ業者選定の支援、物流事業の受託等を進める。また、同取り組み賛同する荷主企業・物流事業者についても、募集を開始している。
