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三菱ふそうトラック・バス/台湾でEVトラックの新型モデル受注

2023年10月03日/IT・機器

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は10月2日、台湾の合弁販売会社のダイムラー・トラック・アジア台湾社(DTAT社)が統一速達社から、電気小型トラック「eCanter」の新型モデルの受注したことをお知らせします。

<統一速達社が走行実証を行う予定の新型「eCanter」>
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「eCanter」はこれまで台湾市場で販売しておらず、今回の新型モデル導入が初の台湾市場進出となる。本件は、2024年に計画している台湾市場へ本格投入に先立つ初の受注。

2000年に設立された統一速達社は、現在約1690台のFUSOトラックを含む車両を保有する台湾の大手物流業者。同社は納車前に検証用の車両で走行実証を行う予定であり、バッテリー1個を搭載した車両総重量(GVW)5トンの車両を用いて、台北市内の配達ルートを走行する。この走行実証を通じて収集したデータは、2024年第1四半期の正式な市場投入に向け、今後の課題の特定や運用の効率化などに活用される。

台湾はFUSOブランドにとって最大規模の輸出市場のひとつ。小型から大型までのトラックを揃えており、FUSOは小型セグメントの車両総重量(GVW)5トンクラスにおいて特に強い存在感を維持してきた。小型トラックは現地の商用車の販売台数の大半を占めており、このセグメントにおける電動化は、今後さらに加速していくことが期待される。

日本市場初の量産型電気小型トラックとして2017年に発売した「eCanter」は、これまでにグローバル全体で累計800万キロを超える走行距離を記録している。また、欧州、オーストラリア、ニュージーランドなど、さまざまなグローバル市場で販売している。2022年9月には、新たなドライブトレインとモジュール式バッテリーを採用した新型モデルを発表した。MFTBCは同車を台湾でも展開し、インドネシア、香港、シンガポール、チリなど、さらなる海外市場で近い将来販売を開始する予定だ。

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