軽貨物ロジスティクス協会は10月24日、同日を「軽貨物の日」に制定したと発表した。
国土交通省が軽貨物車両の自由化を発表した2022年10月24日に由来し制定したもので、従来、商業用軽自動車に限られていた配送業務が、一般用軽乗用車でも配送することを可能にした制限解除を行った日となる。
自由化により業界のモラル低下が懸念され、法令の周知・監査・指導の徹底、過積載の取締り強化、損害賠償の支払い能力の義務化、無認可での軽貨物運送防止などを求める声があがっていた。そこで同協会は、改めて協会員への周知、教育、実践にとどまらず、貨物業界の課題点についても広く認知を図るため、 10月24日を「軽貨物の日」とするに至ったという。
＜前列右から2番目：軽貨物ロジスティクス協会 瀬戸口敦 理事長（北商物流 社長）＞
同協会理事長を務める北商物流の瀬戸口敦 社長は「我々は『2024年問題』や再配達問題、燃料費の高騰、人材不足などさまざまな問題に直面している。記念日制定を機に、当協会だけでなく広く同業や、全国の個人事業主が直面する課題である、配送環境や待遇の改善に少しでもつながれば」とコメント。
同協会は、社会的重要インフラの一つとなっている軽貨物業界の社会的地位向上を目的に、協会員相互の支援や交流を通じ物流事業全体の発展に貢献することを目的に設立され、ドライバーの地位向上や環境改善などに努めている。今後、さまざまな要因による労働環境の厳しさを背景に廃業を余儀なくされる事業者を守り、後進を育てていくため今後も業界の発展に資する活動を続けていくとしている。
